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 牧口初代会長は私の恩師です。おそらく、皆さんより早く牧口先生を師と仰いできました。明治36年に出版された『人生地理学』は、身震いするほど感銘を受けました。さらに『価値論』を勉強し、牧口先生の、とてつもない偉大さが分かりました。
 また、昭和34年ごろ、関西本部のそばに住んでいましたので、たくさんの学会員が、朝から晩まで出たり入ったりする姿、また知り合いの学会員もでき、学会の第一線の素顔を具体的に知るようになりました。自然と、創価学会を自分勝手に応援するようになり、ここまで、40年あまり応援してきたのです。
 牧口先生の偉大さは、「ある物事が価値を持つのはそれが人間生命にプラスの関係にあるからだ、逆に人間生命にマイナスの関係を持つのは反価値だ、何も関係のない物事が無価値なのだ」という生命根本の価値論を創立されたことです。だから先生は、人間が幸福になる、ということは「利」「善」「美」の3価値を創造することであり、それは同時に人間の生命力を発展させることだ、と言われるのです。
 しかも人間は一人で生きているのではありません。他人様と縁をし、生かされているのです。
 だから、人と人との縁を破壊するどころか、人と人とが殺し合う戦争に反対する平和思想が創価学会の根本にあるのも当然であります。
 日本人の平和の観念は「戦争に巻き込まれるのは嫌」ということです。こうした、あてにならぬ日本の支配層に代わり、国際親善活動と緊急緩和を実施できる、庶民中心の団体と指導者が必要です。それが創価学会であり、池田先生です。
 池田先生は、牧口・戸田両先生の平和思想を見事に壮大な運動に育て上げられました。先生の偉大さは「国際平和にとって交流が最も必要な場合とは、国家同士が仲の悪い国との交流なのだ」との認識を持っておられることです。例えば、中国と旧・ソ連との、そしてキューバと親善交流のドアを開けたのは池田先生です。すべては一人からです。「一人立つ」人間だから「一人を大切に」する道を歩んでこられたのです。
 牧口価値論の宗教観について申し上げます。最高の宗教は、日蓮仏法を基礎とし、そのうえに創価思想を構築した牧口先生独自のものであり、徹して在家宗教なのだとされ、創価学会思想そのものが最高の宗教だ、という結論を導き出されています。
 戸田第2代会長が創価学会を宗教法人にされたことは堕落した宗門に対抗するために正しい方策であったと同時に、牧口価値論からしても原理的に正しいことなのです。
 在家と僧侶の関係は役割分担でして、相互に感謝しあう平等な関係です。決して身分的な上下関係ではありません。
 池田先生もことあるごとに「女性が主役、女性を大切に」と言っておられます。女性を最も大事にするのが、創価学会であり、ひいては日蓮仏法です。大聖人は「四条金吾殿女房御返事」(1134ページ)に「法華経だけ、この経を信じる女性が一切の女性に勝るんだけではなく、一切の男性をも超えている、と説いているのですよ」と。
 日蓮仏法・創価学会思想が女性解放の思想であり、女性を社会の主役にさせる人間革命の思想であるという事実は、女性にとっても、魅力的でしょう。
 最後に少し、厳しいことを申します。創価学会に僧侶はいらない、と私が公言し出したのは昭和43年ころです。学会は、宗門問題が発生したとき、池田先生を、いわゆる“勇退”させたのです。そもそも“勇退”などと表現すること自体、私は腹が立ちます。“勇退”とは罪の痛みを感じなくさせる麻酔薬的表現なのです。
 当時、私は会友でもなかったのですが、牧口先生を師と仰ぎ、そして池田先生を尊敬していましたから、激怒しました。
 戸田先生は牧口先生の身楯(たて)、つまり自分を師を守る楯として闘われました。池田先生も戸田先生の身楯となって闘われました。
 逆に宗門を切り捨てるだけの力量がなかった当時の学会員の、池田先生は身楯となって、つまり、師のほうが反対に弟子の身楯となって、一身に宗門の攻撃を引き受けられたのです。
 今、学会が宗門を切り捨てたことは、本当に良かったと大喜びしています。

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